ファンレター未満

今すべてが始まる

Travis JapanがHey!Say!JUMPのバックについた

 
Hey! Say! JUMP。
2007年9月21日結成、9月24日結成発表、2007年11月14日デビュー。
平均年齢28才の9人組。

Travis Japan。
2012年7月9日結成のジャニーズJr.。
平均年齢22才の7人組。
 
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Travis Japanが、Hey! Say! JUMPのバックについた。
 

2019年11月30日、Travis Japanの初主演舞台
『虎者 ―NINJAPAN―』が大千秋楽を迎えた。
虎者後のTravis Japanの予定は発表されていなかった。
…いや、こう書くと語弊がある。
ジャニーズJr.の予定が事前に発表されることは、
主演舞台やテレビ・ラジオの出演、雑誌掲載以外では極めて稀なことである。
正しくは、トラジャがこの所例年出演していた年末年始の帝劇公演の出演者欄に、
名前がなかったのである。
 
そして、帝劇公演期間には、ちょうどHey! Say! JUMPのライブツアー『PARADE』の開催が決まっていた。
「JUMPのライブにバックでつくのではないか?」
という憶測もまことしやかに囁かれたが、
ここ数年、JUMPはバックにJr.をつけていない。
しかもトラジャは今年、『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2019 FREE HUGS!』で
すでにキスマイ兄さんのバックを務めている。
さらに、JUMPのツアー初日は11月30日の大阪公演からで、
その日は虎者の大千秋楽と重なっていた。
ツアーの途中からメインバックにつくのは、極めて異例なことである。
全国を回るツアーのメインバックを年に2回…
 
Travis Japanには出来ることは重々承知しているが、
果たしてそんなことが本当にあるだろうか。
 
依然としてトラジャの次のお仕事が発表されないまま月日は流れ、
12月20日、JUMPのツアーは名古屋公演初日を迎えた。
その日の午後、突如としてTravis Japanのインスタグラムが更新された。
 

「どうも七五三掛です。俺たちは今日本のどこにいるでしょう??」

 

……名 古 屋 だ!!!!!!!
 
 
その日の夜のインスタグラムの更新で、
Travis Japanが名古屋公演からJUMPのバックにつくことが正式に発表された。
 
トラジャのことを応援するようになってから、
トラジャの中にJUMPがジャニーズを志すキッカケになったメンバーがいることを知った。
それだけじゃない。
オーディションの時に踊った曲がJUMPの楽曲だった人、
初めて立った大舞台がJUMPのデビューコンサート『いきなり!in 東京ドーム』だった人。
7人とも何かしらの形でJUMPに縁があった。
そして両者の共通点と言えば、「群舞の美しさ」である。
JUMPは9人組で体格差も大きいのだが、
その体格差さえもカバーする踊り方をする。
「こうなったらいいな」と思うことはあっても、実現するとは思ってもみなかった。
初めてコンサートに行ったグループ、
デビューからずっと応援してきたグループのバックを、
初めて応援するようになったジャニーズJr.が務める。
夢みたいだった。
 
そもそもなぜJUMPはトラジャをバックにつけたのか。
ことの発端は数か月前に遡る。
今年の春に発売されたJUMPのシングル『Lucky-Unlucky』に、
山田涼介さんのシングル『Oh! my darling』がMVつきで収録された。
ちなみに、そのMVにはトラジャは出演していない。
そのソロ曲のバックを、MUSIC FAIRでトラジャから宮近海斗さん、吉澤閑也さん、
松倉海斗さん、松田元太さんが務めることになった。
順当に行けば、MVに出演し振りも入っているJr.の面々を起用するのが妥当なのに、
なぜトラジャからメンバーが選抜されたのか、理由は分からずじまいである。
 
親愛なるダンスク先生が、JUMPのバックにつくことになった経緯についての
トラジャのインタビューを載せてくださっている。
 
宮近:トラジャ(Travis Japan)を組んでから(JUMPとの)交流が減っていったんだよね。
それが去年、山田君が出演した「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)に
俺、閑也、松松(松田・松倉)がバックに付いて。
元太が山田君に「ご飯行きましょう!」って言ってくれた。
松田:現場では「めんどくせ~(笑)」って言われたけど、なんと後日、
メンバー全員を誘ってくれた!
(中略)
松田:でもその席で、勇気を出して「またJUMPのバックにつきたいです」って話したら、
すぐに願いが叶った!
(『ダンススクエア vol.36』より)
 
…そう。「山田涼介×Travis Japan焼肉会」がキッカケだったのである。
コンサートレポで「相談してみようね」と言って、
山田さんがトラジャの希望をメンバーやスタッフさんに伝えてくれたらしい、
という内容を読んだ。
 
公演初日からバックにつける訳ではなかったのに、
構成や演出を配慮して調整してくださったであろうJUMPやスタッフさんに、
表しようのない感謝の思いが溢れた。
 
翌々日の名古屋オーラス、
私は名古屋行きの新幹線でナゴヤドームに向かっていた。
ナゴヤドームに入場する。会場全体が薄暗い。
その暗さが、煌々と灯るステージ上のオレンジ色の街灯をより引き立てる。
場内に響き渡る、ホーンテッドマンションの案内人を彷彿とさせる薄気味悪い老人の声色。
老人に指示され、ランタン片手に屋敷の見回りをしたり、
掃除を始めたりするジャニーズJr.の面々。
一歩足を踏み入れただけで、そこには非日常の空間が広がっていた。
(後に、そういった会場の開演前の照明や演出は、
自身も「開場時と終演後の素の明かりが嫌い」と言う堂本光一くんの
アドバイスによるものだったことが分かった。
台湾公演に続いて、お忙しい中お手伝いをしてくださった光一くんにも、
何度感謝を伝えても足りない。)
 
そして、Jr.によって光る球体が中央にセットされる。
雷鳴が轟き、巨大モニターに映るのは招待状を手に、古びた洋館に向かう女性。
少々気味は悪いものの、親切に老人が出迎えてくれる。
代わる代わるエスコートしてくれたのは、
よく手入れされていそうなパリッとしたシャツと、
襟元に煌びやかな装飾の施されたジャケットに身を包む、
王子様のような8人の執事達。
だが、どうやらただのかっこよくて優しい執事ではない。
ヒトなのに影が狼の姿をしている?
「ああ、私は普通ではない世界に迷い込んでしまった」と招待客が気づいた瞬間、
雷が落ち、夢と妖かしに満ち満ちたPARADEの世界が始まる。
 
個人的に好きだった曲の感想を書いていく。
 
Zombie Step
 
狼の遠吠えが鳴り響く。床に寝そべるJr.たち。
OP映像と同じ執事衣装で登場し、会場を魅了するJUMP。
音楽が進むにつれて身体を起こしぎこちない動きをするJr.たち。
暗闇の中で蛍光カラーの衣装がよく映える。
JUMPの持つ妖しい力で、屋敷に眠っていたゾンビたちが起き出してしまったようだ。
 
Jr.の面々は始めこそさながらゾンビかのようなたどたどしい動きをしていたが、
次第に音楽に体を乗せいきいきと踊り始める。
「無礼講さ キミはV.I.P.」とファンを思いきり特別扱いしてくれたかと思えば、
「明日の予定も忘れて ハメ外しちゃえ 今夜だけのパレード」と、
このパレードが今夜限りのものだと思い出させてファンを切なくさせ、
「次の招待状も渡すよ すぐに会えるよ またいつかのパレード」
と次のパレードがあることも約束してくれて、
「夜の魔法よ解けないで」とファンの願いを歌ってくれる。
安心感をくれる。手厚い。
オープニングから、今宵のパレードが最高のものになると確信させてくれる。
ゾンビに身体を乗っ取られたTravis JapanのZombie Stepは至高だった。

パレードが始まる
 
オーケストラのチューニングから、アンセムを思わせるイントロ。
「Let’s get started. I’ll show you around the world.」
「You can trust me」
「Welcome to the new world」
ん?これは…
「I can show you the world」
「(手を差し伸べながら)僕を信じて」
「A Whole New World」…?
 
この曲を聴いている間だけは、
ファンのことをジャスミンにしてくれる8人のアラジンたち。
最初から順風満帆、自信満々だったわけじゃない。
不安や心細さ。模索の日々。
それでもただそこにいてくれるだけで、
希望が満ちて力が湧いてくる。
魔法の絨毯で世界のどこにでも連れて行ってくれそうだった。
 
「誰も知らないこの場所に 君を連れてきたくてさ」
ゾンビの様相から一点、色とりどりの星のステッキを持って
パレードの開宴を祝福するトラジャはファンタジーの世界の住人に見えた。
 
ウィークエンダー
 
圧巻のバクステ。
トラジャがJUMPと一緒に右vs左の対決をしているだけで胸が高鳴った。
もしかしてスウィートアンサーってYouたちのことだったの…?
しかもトラジャ、とにかく楽しくて仕方がないと言っているような踊り方をするのだ。
「楽しい」と言ってしまうとすごく陳腐な表現になってしまうのだけど、
ウィークエンダーは、グループ混合のダンスバトルを観戦しているような気分になって、
本当に楽しいひとときだった。
 
Star Time
 
光の魔法にかけられて、
古びた洋館がたちまちおとぎ話に出てくるお城に生まれ変わる。
その演出で雰囲気が一変した。
UMPのカップリングとして収録されているStar Time。
始まったパレードに壮大な世界観を加えていた。
 
ファンファーレ!
 
サイダーみたいなクリアな水色の照明に、
シュワシュワと泡が弾けていくような爽やかなイントロ。
爽やかな曲なのに、歌っているのは全て過去のこと、
自分がいなくなった世界のこと。
「また明日って言えるこの世界で」
1週間しか生きられないセミオくんにとっては、
「また明日」と言えることは当たり前じゃない。
「ファンファーレ」とは、式典や儀式などで奏でられるごく短い曲のこと。
始まったばかりなのに、終わってしまう。
でもその哀しさを感じさせることがないくらい、
恋した人に出会えたことの幸せを歌って、踊ってる。
JUMPにいつまでも歌ってほしい曲。
 
僕はVampire
 
トラジャに重要な演出の一端を担わせてくれた曲…!
メンステ中央に7人で並ぶトラジャ。
冒頭でマントを羽織る。
7人が手を上げると左右に並んだ8つの棺桶が開く。
モニターいっぱいに映った光のない目でフードを被る宮近くん。
棺桶にトラジャが入り、曲が始まると…
トラジャが入っていったはずの棺桶からJUMPが!
『ファンファーレ!』から雰囲気をガラッと変えるために必要不可欠な演出で、
Travis Japanに重要な役割を与えてくれたことが嬉しくて、
それを全うするトラジャがとっても誇らしかった。
この曲によってPARADEに冒頭のZombie Stepに続き、
ダークファンタジーのエッセンスが注がれた。
…ところで、山田さんにチョーカーをつけることを提案した、
罪作りな衣装さんはどなたですか。
 
Ride With Me
 
JUMPの楽曲の中で私が個人的に一番好きなこの曲。
JUMPに風穴を開けるきっかけになった(※個人の認識です)この曲。
この曲にはJr.をバックにつけなかった。JUMPのプライドを感じた。

光のないこの世界を生きてゆく運命(さだめ)なんだろ
振り返っても答えはない 悩んでる時間もない 新しい光照らそう

この歌詞を歌う山田涼介以上に美しいアイドルを、私は見たことがない。

SUPERMAN
 
2016年発売のアルバム『DEAR.』に収録されたこの曲。
DEAR.コン以来のセトリ入りを果たした。
当時は3つのゴンドラがバチバチ火花を散らしながら、
メンステ上部から降りてくる、という演出がなされていた。
JUMPの中では稀有な治安の悪い演出ももちろんかっこよかったのだが、
PARADEでは『Entertainment』とRemixされ、
純粋無垢のダンスナンバーとして戻ってきた。

Now get down このままDon’t Don’t let goあの壮大な夢へ Going on
Let’s go 今すぐ頂上へと連れてくよSUPERMAN(Cuz I’m your SUPERMAN)
Get down 今すぐGo on & onいつだって諦めない(I’ll never give it up)
Let’s go 目の前の限界さえ超えていく SUPERMAN

歌詞からもお分かりの通り、感動するというよりも、
本来であれば、格好良さで魅せるはずのこの曲。
このクール極まりない曲で涙がこぼれた。
メンステにJUMPが並び、その後ろにバックJr.が1列に並び、全員が全く同じ振りで踊る。

圧巻の群舞だった。
 
JUMPが今Jr.をバックにつけたら、
こういうことができるのだという発見があり、
トラジャ(と無所Jr.くんたち)のパフォーマンス力があってこそ
この曲は成立しているのだ、という誇らしさを感じた。
 
壮観だとか見事だとか、そういう言葉では言い表せないくらい、
本当に本当にかっこよかったのだ。

BANGER NIGHT
 
JUMPの真骨頂の曲。百聞は一見に如かず。
何を書いても伝わらないから一度見てほしい。
(他の曲もそうなのだが、この曲のダンスは特に…!!)
閑也くん、覚えてますか?
トラジャのコンサートで、まだこの曲をやっていないことを…
 
Oh! my darling
 
山田涼介ソロ曲。
人一倍JUMPのことを大切にしていて
グループでの活動を重んじている山田さんが、
「みんなが出てくれるんだったらやるよ」と言って
JUMP全員で出ることになったこの曲。
前半は山田さん1人のバックに、トラジャがついている。
コンサートで7人のTravis Japanを1人で率いたのは、
山田涼介だけなのではないだろうか。
 
JUMPがおふざけしながら出てきてわちゃわちゃが始まって、
ちょっと遠慮がちに下手に移動していくトラジャもまたいじらしくて可愛いのである。
JUMPが出てくるまで山田さんの傍にいてくれてありがとうと思った。
最後は知念さんのソロ曲になるのがお決まりの流れになっていて、
照明まで赤からピンク一色になるのが本当に楽しかったし、
「じつはメンバーみんなあの曲が好きだから」と教えてくれた知念さんにもありがとうと思った。
 
 
この曲に説明は要らない。とにかく一度聴いてほしい。
今回のコンサート1番の問題曲。(※良い意味)
アイドルが「かわいくてごめんね」と歌ったのは、
日本史上初めてのことではないだろうか。(女子ドル歌ってる?)
 
20代後半の大人になったJUMPに
「かわいくてごめんね」と歌うように仕向けたスタッフさんも
正直ちょっと怖い…が、実際に歌われるとぐうの音も出なかった。
だって本当に世界一かわいかったのだから。
ツアーラストの福岡では「めんべえ」が大量に売れたらしい。
 
Give Me Love 和ver.
 
台湾コンで観た和ギミラを日本で観られると思っていなくて、最高に嬉しかった。
光一くんから直々に指導を受けた布フライング。
東京公演ではSHOCKのフライングチームがサポートしてくださったと雑誌で読んだ。
布が出てくるタイミングや山田さん知念さんの2人が準備するタイミングなどを
合わせることは本当に大変だったと思う。一歩間違えれば危険な演出。
 
紫の着物衣装で舞う2人は、男性だとか女性だとかいう性別の次元を超えた
中性的な美しさで、人よりも妖精、精霊とかエルフ(※指輪物語参照)に近くて、
国を興すこともできれば破滅に向かわせることもできるくらい美しかった。
あの瞬間やまちねは、人間を惑わす妖だったのかもしれない。
 
Last Dance
 

僕が一生懸命歌ってる横でトラジャが踊っててすごく気になる ずるい
僕も一緒に踊りたい
彼らのダンスにとても刺激を受けてます

(JUMPaper 2019/12/30 Yuri Chinen より)
 
このトラジャのダンスへの言及がいかに特別なものか、
知念さんのダンス歴の変遷に触れずしては語れない。
知念さんは3才からダンスを習っていた。
2年経った頃自分から「もう1クラス受けたい」とお願いする。
中学生の頃は週5日ダンス教室に通っていたそう。
 
社会人の方には、習い事に通っていたあの頃を思い出してみてほしい。
週1回でも「多い」と感じていたし、
まだ課題が終わっていないと、焦っていやいや練習していたのに。
とりわけ子どもの頃なんて、週5日教室に通うなんて、
好きで好きで仕方ないことじゃなきゃできない。
 
そして静岡在住の知念少年は少クラで踊る中島裕翔・山田涼介を、
「踊ってんなー。いいなー」と羨ましく思っていたらしい。

「やっぱ、特に涼介を最初にテレビで見たときは、
“あのコ、なんかいいな。いっしょに踊れたらな”って思ったな」

(Myojo 10,000字インタビュー 知念侑李 より)
 
「心の底からダンスが大好きな知念さんの言葉は、
どの曲のパフォーマンスのことを言っているのか?」
個人的な見解は『Last Dance』だったのだが、
正直フィーリングだったので根拠もなく、
宮近くんの言葉を読んで答え合わせができたような気がした。

「JUMPもこの曲では歌に徹して、踊りは俺らに譲ってくれてる。
JUMPと表裏一体になったような感覚があったと言うか。」

(Dance SQUARE vol.36より)
 
宮近くんの言う通り、この曲では役割が二分される。
JUMPが歌を、トラジャがダンスを担う。
 
モニターには、歌うJUMPメンバーと、
その歌に応えるように踊るトラジャが1人ずつ映し出される。
トラジャは白いシャツに白いスキニーパンツの、
虎者『愛のかたまり』の衣装。
 
こういう演出をトラジャにやらせてもらえることが本当にありがたかった。
Travis Japanの十八番ですありがとうございます。
必ず素敵な曲になる自信がある。
月明りが射し込んでいるような光の中で、
自由に「最後のダンス」を踊っているTravis Japanは、
月の光と一緒に消えてしまいそうなくらい、儚くて綺麗だった。
 
ミラクルワンダーマジック
 
度肝を抜かれた。
『獣と薔薇』のMVと同様に、
JUMPが狼の姿になったり人間の姿になったりしながら、
これから何が始まるのか、観客の鼓動を速める映像。
映像が終わると、ヤツが姿を現す。
そう、「JUMP やぐら回転ステージ~You回っちゃいなよ~」の登場である。
 
JUMPを直視できない。
「色とりどりのイルミネーション」なんて生易しいもんじゃない。
「光を散りばめて」?散りばめるなんてかわいげのある語感が似合う演出でもない。
あの機構をTDCで使ったら、観客は誰1人として目を開けられない。
ドームだからできる、ドームじゃないとできない、特別な演出だった。
 
光一くんもJUMPもきっとあれを客席から見て「これをやろう」と決めたはずだ。
もはや見せる気がないのかもしれない。
生きるか死ぬか。
JUMPを見るか死ぬか。
 
地球を真っ二つにする雷のようなレーザーを全身に纏ったJUMPは、
全てを壊そうとしているかのように見えて、
でもまだ拓かれていな道を刻々と進んでいるようにも見えて、
美しい破壊神のようだった。
 
サイドから観るのと、真正面から観るのとでも、見え方は全く異なる。
正面からだと、物理的に見ることを許されないくらい眩しい。
きっと、目にはあまり良くない。(あ…)
それでもこの演出を取り入れたことに意志を感じる、強烈な光だった。
 
ちなみに、この時トラジャはステージにはいない。
こんなに大規模で挑発的な舞台機構を見られることはなかなかないから、
トラジャにも見てほしいけど、そんな時間はなく、
慌ただしく次の出番の準備をしているだろう。
虎者から間髪入れずに入ったバックのお仕事。
リハ中も自分のパートのことでいっぱいいっぱいで、
他の曲の演出にまで目が届かなかったかもしれない…
と残念に思っていたら、中村海人さんがお気に入りのナンバーに
『ミラクルワンダーマジック』を挙げて演出に言及していた。
私は中村海人さんの選曲や、曲のまとめ方(サマパラ2019前半とか)が好きだ。
その人が印象に残ったと言った。Travis Japanは安泰だと思った。
 
この曲には「とびっきりを お見舞いさ」という歌詞があるが、
「お見舞いする」とは、
「相手に強烈な一撃を食らわせる」「一泡吹かせる」という意味がある。
12年目のコンサートでJUMPが初めて見せたファンへの牙と言える、
新しい風を吹き込む演出になったのではないだろうか。
 
獣と薔薇
 
獣と薔薇仕様の衣装が、とにかく豪華絢爛で好きだった。
布も!羽根も!毛皮もキラキラも!!たっぷりだよ!!!と言わんばかりの。
高い高いムビステで獣ダンスするJUMPはさっきまでじゃんぷぅだったとは
思えないくらいギラギラとセクシーで大人の魅力がたっぷりだ。
この曲には、

人間と幸せに暮らしていた狼たち。ある日人間たちは争いで命を落とし、
狼たちは失った愛する人間たちの姿になって歩み始める…

というストーリーもある。

PVもヘアメイクや衣装にかなり凝っていて、
1本の映画と言えるくらい世界観が作りこまれているので、
PVと併せて観てみてほしい。
トラジャ担さん、こういうストーリー性お好きな方が多いイメージがある。
 
UTAGE Tonight
 
やぐらステージの上のJUMPと狼のフロートに乗って登場するトラジャ。
トラジャは各フロートにそれぞれ1人ずつフラッグまで持っていて、感極まった。
私が入った公演はのえんちゅが振っていることが多くて、
「未だかつてこの旗はこんなに優雅に振られたことがあるだろうか?」
というくらい旗を上品になびかせる如恵留くんと、
一生懸命にぶんぶんと力強く振るうみちゃんが健気だった。
こういう時に私は「見てる人いるよ!見てる人いっぱいいるからね!!」と念を送ってしまう。
 
UTAGE Tonightは、CDで聴くとファンキーというか、
誤解を恐れずに言うと、ぶっ飛び曲なのかなと思ったけど、
コンサート終盤で流れてくると盛り上がると同時に、
「祭りの後の切なさは まるで散りゆく華の様に」の部分のメロディーに
哀愁が漂っていて、その明るさと物哀しさのコントラストがエンディングを飾る曲に
ピッタリで、コンサート鑑賞前と全く印象が変わった楽曲の1つだ。
 
トラジャを応援する者としては、全員が二十歳を迎え、
げんげんもお酒を飲めるようになったこのタイミングにJUMPのバックで
「飲めや歌え踊り明かせ(ヨイヤッサッサ)」と歌えるのは…!エモい…!!
と感動に浸っていた。
 
ていうか「掴み取れ 駆け上がれ All night dancing」を和訳したら、
「飲めや歌え踊り明かせ」では…?(怒られるぞ)
 
パレードは終わらない -Life is an Adventure-
 
この曲はあまりにも好き過ぎて、冷静な日本語で表現できるか不安を感じる…
が、好きだからこそ書いておきたい気持ちが勝る。
『UTAGE Tonight』終盤にムビステに移動した後、
曲の終わりに拳を高く突き上げて静止するトラジャ。
そこから『パレードは終わらない』の冒頭でその拳を7人一緒にゆっくりと揃えて下げていく。
そして『パレードが始まる』の時に持っていた星のステッキを、
リズムに合わせて振っていく。
 
「東の空へと明日をつかまえに行くのさ!」「We can try!Fly high!」
とデビュー曲で高らかに宣言したJUMPが、
「空はどこまでも高くて 手を伸ばしてもまるで届きやしない」と歌う。
明日をつかまえるのは難しかった。
だから「孤独な戦士」の10人が集まって、道の途中からは9人で旅をした。
 

誰も知らない僕らのAdventure
燃え盛る炎 駆け抜けてく
凍てつく氷 ものともせず

他の誰にも分からない、JUMPにしか分からない困難や苦悩を乗り越えて道を進む。

もっと貪欲に生き様晒して Life goes on
「一人じゃない」 おまじないいつまでも守ってくれるんだ

自分の生き方を、自分だけの物語を見せること。
帰る場所があって、家族がいること。
それが他のタレントさん俳優さんと、アイドルグループのメンバーの大きな違いだ。
グループでなければこの歌詞は歌えない。

悪い時こそチャンスに変えて
その度に強くなっていくんだ 絆ってそういうもので
だからずっと離れられないんだ

知念さんのパート。ここはどうしてもトラジャと重ねてしまった。
トラジャが今置かれている状況を、決して悪いとは思わない。
むしろ活躍の場が日に日に増してきていて、本当に嬉しい。
これからもし何かグループとして難しいことに直面した時に、
こんな風に乗り越えられたら、と思う。

この先に きっとキミが待ってるからそう信じてるんだ

UMPで「君の勇気今ためすのさ」と歌っていたJUMPが、
ちゃんとファンのことを信じてくれているのが嬉しい。

そしてこの曲には、コンサートでは披露されなかった台詞部分がある。
『愛・革命』の「女と男のLOVEと書いてこれを革命と読みます」というようなもの
だと言えば、ジャニオタさんには瞬時に理解してもらえるはずだ。
※自信はないためもしかしたら誤りがあるかもしれません…。
 

八乙女:Are you ready?
伊野尾:OK, ha ha ha
有岡:さあ幕は上がった この音聴こえてる?
中島:(聴こえてるよ)
有岡:行けるよね?
中島:(もちろん)
高木:どんどんボリュームを上げて
薮:僕らの冒険はまだまだ終わらない!
中島:(分かってる)
伊野尾:雨が降って雷が鳴って大地が震えて
知念:たくさんの困難を乗り越えていくんだ!
有岡:(やれるさ!)
八乙女:光の先のそのもっともっと先まで道は続いてる!
有岡:離さないよ
山田:もし道に迷ったらこのメロディーを歌って
有岡:聴かせて
中島:僕が迎えに行くから!
JUMP:さあ行こう!

 

JUMPさん…この曲の全てが詰まってるここ…
なんでコンサートでやってくれなかったの!!!!!!!!!
 
コンサートの最後の曲なので、時間や演出の制約があるとは言え、
こんなに素敵な台詞を聴けなかったことが無念過ぎて寝込んだ。
このシーンはCDにしか収録されていないため、
JUMPが今後この楽曲を披露する機会がなければ、
誰がどの台詞を言っているかはファンの推測の域を出ないのだ。
 
個人的な解釈だが、序盤で中島裕翔さんがファンの役として
セリフを言っているように聞こえて、温かさを感じる。
 
 
JUMPとトラジャの境遇は全く異なる。
 
 
Jr.として所属しているグループもスキルも異なる、
年齢も小学生から高校生までバラバラなメンバーが突然集められて、
「あなたたちは今日からHey!Say!JUMPです」と言われ、
突如大海原に放り出されたJUMP。
 
若くして恵まれた環境に身を置くことになるが、
そのことを「推されている」「温室育ち」と揶揄されたこともあった。
そのような声がある中でJUMPが努力を重ねて、
自分達だけの表現方法を模索することを重ねて、
手に入れた武器、揃ったダンスパフォーマンス
ダンスがあったから今のJUMPがあると私は思っている。
つらいことも困難も乗り越えて、
今だってコンサートや舞台、お芝居、
バラエティ、ニュース番組やスポーツ番組、
様々な場所でそれぞれに求められるものに応えるために全力だ。
 
 
一方、舞台『PLAYZONE』が契機となって2012年に結成されたTravis Japan。
トラジャのメンバーは、「兄組」「弟組」と呼ばれていたように年齢の幅はあったが、
全員に共通することが1つあった。
踊りが踊れること。
 
2007年からJUMPのファンをしていると、
必然的に家には膨大な量の資料映像が眠っていることになるので、
9人で活動していた時のトラジャのパフォーマンスを観ることもあるのだが、
当時からJr.とは思えないダンススキルの高さを誇っていた。
メンバーの変遷がある中でも、「踊り」という軸は変わらなかった。
「俺たちの二幕 Life is Musical」
 
先輩からのダンススキルへの信頼も厚く、バックにつくことで沢山のことを吸収して
自分たちのコンサートに生かしているから、
トラジャのコンサートは演出を観て感じることもとても楽しい。
Jr.として活動している時間が長いことの強みだと思う。
踊りだけでなく、歌もお芝居もバラエティも、
目の前の仕事に1つ1つ丁寧に向き合って努力している。
今となっては、Jr.の中で最古参のグループになった。
 
生まれも育ちも異なる2つのグループだが、
群舞を大切にするところと仲の良さ、優しさが一緒だと思う。
 
ダンスには手を抜かなくて、
毎年全員(+マネージャーさん2人)で
クリスマスプレゼント交換をしているJUMP。
MCでトラジャがふわふわとシャボン玉のように漂って
あらぬ方向に行ってしまいそうな時も、
薮くんや裕翔くんが軌道修正してくれて、
山田さんと高木さんはおふざけに乗っかってくれて、
大ちゃんはいのたかがトークに入ってきやすい雰囲気を作ってくれて、
知念さんはしめちゃんとかわいさバトルしてくれて、
光くんはトラジャの変顔やギャグを気に入ってくれたのか、
一緒に繰り返してやってくれていた。

ライブのフィナーレを盛大に飾る、無数に上がる花火の映像。
花火で終わる演出は、テーマパークのパレードの終わりを連想させるのと同時に、
実は『ファンファーレ!』のMVのラストと同じである。
夢と妖かしがテーマのアルバムのコンサートは、
生きることと死ぬこと、恋、恋の終わり、愛、美、凛々しさ、儚さ、といった
物語のエッセンスでいっぱいだった。
そして、物語はこれからも続いていく。
 
 
JUMPにとっては「Life is an Adventure」で、
トラジャにとっては「Life is Musical」なんだね。