ファンレター未満

今すべてが始まる

「アイドルと付き合えると思ってるの?」 ~はじめてのねつあい~

熱愛報道。それはアイドルと切っても切れない関係がある。
熱愛報道は、アイドルの人気を左右しかねない。
ファンからすれば、熱愛報道が出た後もアイドルの応援を続けるのか、
続けないのか、という問題に直結するからだ。

 

※私はできれば熱愛報道は知りたくないし、
週刊誌さん、お仕事だからスクープ撮らないといけないのは
分かるけど載せなくて済むなら載せないでほしい…
っていうスタンスのオタクです。

 

アイドルは「人気商売」である。弱肉強食の世界。
その人しかいないように見えて、実は悲しいほどいくらでも代わりがいる。
もちろんそれはファンも同じなのだけれど。
「アイドルは人気商売?元々人気なら熱愛しようが結婚しようが、
それは変わらないのでは?」
と考える方もいらっしゃるかもしれない。

 

実際、ジャニーズで結婚しているのは元SMAPなら木村拓哉さん1人だったし、
TOKIOなら国分太一さん1人、Kinki Kidsは0人、
嵐以下グループは0人…とかなりの少数派だ。
(※V6兄さんたちは6人中4人が結婚している稀に見る結婚率の高いグループ)
アイドル側も「人気と結婚」には、
相関関係があると考えているからこそなのだろう。

 

熱愛報道がきっかけで、
他の男性アイドル、女性アイドル、K-POPアイドル等の海外アーティスト…
他のジャンルだけではなく、ジャニーズの中で
他のアイドルに夢中になってしまう可能性もある。
それはジャニーズの「担降り文化」が物語っているのではないだろうか。
私の場合、今年の3月にTravis Japan宮近海斗さんを
発見してしまってからというもの、
それまで10年以上応援してきた山田涼介さん率いるHey! Say! JUMPよりも、
Travis Japanにかける時間と熱量とお金、
色々なものが大きくなってしまった。

 

限られたJr.の露出を見逃さぬよう、暫く購入していなかったドル誌を買い、
ライブに足を運び、公式ショップにも足を運び、
JUMPを応援していた時には作っていなかった
トラジャ専用のTwitterアカウントを開設し
リア友と繋がっているアカウントではできない
トラジャの情報収集に励み…
この沼に転げ落ちていく感覚が懐かしい。
高校生の時にJUMPに出会って感じたもの。
その時よりも今は自分で自由に時間やお金を投じることができる。
まだトラジャ担歴は半年程だがトラジャ担のお友達もできた。
「オタ活とても楽しい…!!」
悲しいことに、JUMPを1番に優先して応援する、
というスタンスではなくなってしまった。

 

それでも、JUMPのコンサートに行かないという選択肢はなかったし、
自称・掛け持ちという形で山田さんのファンと宮近さんのファンとを続けていた。
そんな中で山田涼介さんに初めての本格的な熱愛報道が出た。
恐らく今最も応援するアイドルが山田さんだったら
もっともっと衝撃を受けていたと思うのだが
そこまでの衝撃を受けていないことにホッとすると同時に悲しい。
むしろ2年前の裕翔くんの熱愛報道の方がダメージ・大だった。
(地方への出張の道すがら、ネットで関連記事を読み漁る
いわば「自傷行為」に及んでいた)


このような報道にへこんでいるとよく見られる質問がある。
「アイドルと付き合えると思ってるの?」
良い機会なので、この質問に真正面から真剣に向き合ってみた。


アイドルは「夢を売る仕事」である。
ファンは、「アイドルから得られる夢」に対して、惜しみなく
情熱、時間、お金etc.…をお支払いする。
アイドルがただただかっこいいから、可愛いから、
パフォーマンスが好きだから、
夢を目指すアイドルを純粋に応援したいから、
アイドルに自己投影して他人事では見られなくなってしまい
応援したくなるから。
ファンがアイドルからもらう夢は様々だ。

 

熱愛報道が出ていない時は、ファンには「想像の自由」が付与されている。
いくらでも自分の好きなように想像できる。

 

「君がNo.1!」という歌詞がある歌なら、
「アイドルから自分がNo.1と言ってもらえている…!!
キャアアアアア/////」と妄想できるし、
失恋ソングなら、自分がアイドルを振った女性になりきって
「私のことが忘れられないのね…」と妄想できるし、
応援ソングなら、「自分を応援してくれてる、頑張らなきゃ」
と受験や仕事の重大な局面など、
困難に直面した自分自身を鼓舞してくれているのだ、
と思い込むこともできる。

 

しかし、熱愛報道が出た後は、「想像の自由」の余白は圧倒的に減る。
アイドルの売る「夢」に「現実」が入り混じって、
「純度100%の夢」ではなくなる。
この「純粋な夢」がファンにもたらすエネルギーは凄まじいものがある、
と思っている。
こと熱愛報道のお相手の女性が芸能人だった場合は、
その方のお顔も知られていることになるため、
ラブソングを聴けばその方のお顔がチラリと浮かぶ。
アイドルが「この曲は自分で作詞をしました」と言えば
「熱愛報道の出た〇〇さんを想って作詞したのだろうな…」
と思わざるを得ない。

 

何の制限もなしに、アイドルを切り取ってアイドルを想像して
アイドルを消費する、ということができなくなる。
その制限は、時にアイドルを応援する気持ちにブレーキをかけることもある。
熱愛報道によってそのアイドルの応援に
以前ほどのエネルギーを割けなくなる人が現れる
(※もちろん変わらずに応援する方もいることは理解している)のは、
この「想像の自由」が奪われてしまうことが
大きな要因になっているのではないだろうか。

 

熱愛報道が出て、ファンが落胆した時に浴びせられる質問、第一位。
「アイドルと付き合えると思ってるの?」
この質問に多くのファンが思うことは
「そういうことじゃないんだよ!!!!!」
これに尽きると思う。

 

ファンの回答は「そんなこと1mmも思っていない」
が圧倒的多数派だろう。
それでも、自分が応援していたアイドルに
特定のお相手がいるという現実を思い知ることは、
多かれ少なかれファンにとっては淋しいことなのだ。

 

無限の想像の海の中で漂って、
アイドルに惜しみなく注いでいた情熱にブレーキがかかる。

 

CDを買い、ライブがあれば足を運んで年に数時間でも時間を共有し、
ブログを読み雑誌を読み、ドラマや映画を観て、
どんどん大きくなっていく姿を勝手に見守ってきた。
時には恋人目線、時には母目線、時には姉目線で身勝手に想像してきた。
その想像の幅が制限されることを、今までの自由がなくなることを、
憂いて勝手に淋しくなっているのだ。

 

熱愛報道が出た後、オタクはどうするのか。
スタンスを変えずに応援を続ける、熱量は下がっても応援は続ける、
他のアイドルのオタクになる、アイドルオタクをやめる…
オタクの道は千差万別である。
それでも、その日まで輝く姿を見せてきてくれた自担に
勝手に日々のエネルギーをもらってきたことに変わりはない。
そのアイドルに出会えて良かったことに変わりはない。

 

大学受験で緊張をほぐすために入試会場に向かう電車で
JUMPの曲を聴いた。
社会人になって実家を離れ地方での研修の時、
JUMPの曲を聴いた。
一人暮らしでインフルエンザにかかり、
家族すら寄りつかない家で←私の家族ヒドイwww
『いただきハイジャンプ』を観て心がポッと明るくなった。
日常に常に寄り添ってくれたJUMP。
出会わなければよかったなどと思うはずがない。

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アイドルが輝こうとし続ける限り、
そのアイドルのファンをやめる人もいれば
アイドルが結婚してからだってファンになる人はいる。

 

諸行無常、変わらないものなどこの世に存在しない。
だからオタクはアイドルに出会えたのだ。
ずっとそのアイドルのオタクを続けるかもしれないし、
これからオタクを卒業するかもしれないし、
はたまた他の夢中になれるものを見つけるかもしれないし、
出戻りするかもしれない。
これだから人生って面白い。何が起こるか分からないから。
どんな道を選んでも、それがそのオタクにとっての人生なのだ。

 

オタクは身勝手だ。
好きなように応援して好きな時に応援しなくなる。
でも、そんなオタクがいるからアイドルは輝きを増していく。

なんていびつで脆くて愛おしいんだろう。

 

明日はJUMPのコンサート。
これからどんな風にJUMPを応援していくのか、
今は正直な所、私は分からない。
それでも、明日は涼介さんが笑っているといいな。